医院名:都田泌尿器科医院 泌尿器科・性病科
住所:〒567-0828 大阪府茨木市舟木町5-14YNビル2F TEL:072-632-0111
携帯サイト:http://www.hinyoukika.jp
 トップ > 膀胱炎・前立腺炎膀胱炎・前立腺炎について
膀胱炎
発生状況
  性生活は関連しないことの方が多いが、再発が頻発する時は注意が必要。
・女性に多く、性生活や出産の多発する20歳代、更年期の体調変化のおこる40歳に
  頻発する。
・老人女性にも結構発生する。
・発生の原因は女性の尿道が3〜4cmと短く、肛門付近の大腸菌が膀胱に侵入
  し易いため。
・体調がよく、免疫力が普通にあれば菌が侵入しても、膀胱粘膜に粘着せず、
  膀胱炎は起きない。
・体調が悪く、免疫力が低下していれば菌が粘膜にひっついて増殖し、粘膜は
  ただれる。すなわち膀胱炎の発生にいたる。
・膀胱は敏感になり(頻尿、残尿感)、粘膜がただれ(痛み、出血)て症状が出現し、
  尿が濁る。
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誘因
  ・排尿を我慢しすぎる。
・腰や下腹部を冷やして頻尿になり、膀胱を酷使したとき。
・下痢、生理などで外陰部が不潔になったとき。
・性交渉のあと排尿せずに長時間すごしたとき。
・風邪などで体調をくずし、全体の免疫力が低下したとき。
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種類と治療
  無菌性で抗生剤の効果が乏しい場合、再発を繰り返す場合には、膀胱鏡を受けてください。
細菌性膀胱炎
  大腸菌など、グラム陰性桿菌で大半が発生。 抗生剤、抗菌剤がよく効く。放置すると、たまに腎盂炎に拡大することがある。
たまに、出血を主体とする膀胱炎もある。普通は排尿の終わりに血尿が見られることが多い。ティッシュで拭くと血がつくことがよくあります。
再発を短期に繰り返す場合は、残尿、尿道憩室などがその原因になることがある。 その場合は専門の泌尿器科を勧めます。
無菌性膀胱炎(間質性膀胱炎)
  抗生剤などに効かず、副腎皮質ホルモンに反応する。 たまにある。膀胱鏡にて特徴的所見をえられることがある。
まれだが、結核性膀胱炎もあり、腎臓、尿管の検査も必要になることもある。
CIS性膀胱炎
  膀胱癌の粘膜内癌で、放置すると膀胱の摘出が必要になる悪性度の高い早期癌である。 めったにないが注意必要。
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治療の進め方
  ・内服薬の服用で十分。症状消失を目安にして薬を中止すると、また発生しやすい
 ので注意。
・膀胱炎がよく再発する場合、良くならない場合は泌尿器科で相談してください。
・治療の目安は、症状がとれ、尿検査で白血球が多い(膿尿)状態が改善、消失する
 ことです。細菌が検出されていても、白血球が無ければその細菌は関係ないもの
 です。もし、わずかな白血球がとれない場合は中間尿、導尿した尿で再検査をする
 ことになります。白血球が無ければ、一般に抗生剤は必要ありません。
・膀胱鏡で膀胱壁をしらべてもらったほうが、はやく解決し、はやく治せる場合が
 あります。
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男性の膀胱炎
  ・小児にもみられる。 無菌性膀胱炎の場合が多い。 超音波検査、膀胱鏡所見から
  若い医師は膀胱癌と思い込む場合がある。
・男性の膀胱炎には悪性の膀胱粘膜癌(CIS)や膀胱癌などがときにある。 
  尿細胞疹、膀胱鏡も時に必要。
・細菌性の場合、前立腺炎によってひきおこされた膀胱炎を経験する。膀胱炎様
  症状とともに血尿を伴うこともあり、膀胱鏡で診断されることもある。
・前立腺炎との鑑別が重要。
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<参考>神経性頻尿
  精神的不安定で、下腹部に違和感が発生しやすい。
 ・心身症、うつ状態、ストレス、環境の変化など。
 ・更年期の交感神経の不安定。
 ・冷え性などの体質。
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発生の概観
  1.上の扁桃腺炎、下の前立腺炎。急性の場合は特に身体の弱ったときにおこる危険信号で、
 よくおこる。
2.20〜50歳代の男性におおい。
3.前立腺への菌の侵入経路は、
  1) 尿道から 2)肛門周囲から 3)直腸からなどが
 あるといわれる。経尿道的、経リンパ管的、経血管的な発生が考えられる。
4.菌は大腸菌が多い。 性行為関連では淋菌がある。
5.無菌性の場合、性行為関連としてクラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどが
 ある。
6.副睾丸炎との関連が強い。 精管でつながっているため。
7.会陰部、陰茎の先端、恥骨部、鼠けい部、下腹部、大腿部内側などに関連痛、
 不定愁訴あり。
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病原体
病原体
  ・体力の消耗(ストレス、不眠、過度の飲酒、不潔などの環境がつづくとき)。
・長時間椅子に座っている人、長距離ドライバー、痔病を持っている人。
非細菌性前立腺炎
  ・性行為感染でクラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ,ウイルスなど細菌
  より微小な病原体が原因となるといわれている。
・原因不明のものも多い。
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種類と治療
  診断は症状、前立腺分泌物と尿の検査、触診、超音波検査を使って行う。
いろんな病態があり、薬剤効果は様々、治療期間も一定しない。
1.
急性前立腺炎
  ・細菌性で大腸菌が多い。発熱、残尿感、排尿困難、排尿痛、会陰部痛。
・内科では腎盂炎、尿路感染症と診断されていることが以前よくあった。
・単純なものから、まれに前立腺癌とまぎらわしい肉芽腫性のものもある。
  肉芽腫性前立腺炎は、癌との鑑別に針生検による組織検査が必要なことがある。
・副睾丸炎、精管炎と関連することがある。
  【治療】
  最近の抗生剤、抗菌剤は比較的よく反応し、2〜4週間で治癒可能。
 ただし、前立腺膿瘍や肉芽腫性前立腺炎はややながびく。
2.
慢性細菌性前立腺炎
  ・“ドライバー病”とよばれる部類の多くが属す。軽い関連痛、不定愁訴。
・自覚する症状は数ヶ月前からあり、再発のしやすいものもある。
・大腸菌、腸球菌など、しかし証明できないものもある。
  【治療】
 ・最近の抗生剤、抗菌剤に比較的はやく反応する。2〜4週間。
 ・セルニルトンとか、前立腺マッサージも治療に有効なこともある。
 ・日常生活の注意事項をまもる。
3.
慢性非細菌性前立腺炎
  ・原因不明のものが多いが、性行為感染のものもあるといわれる。
・細菌は証明できないが、前立腺分泌物の汚れがとれず症状が長びく。
・色々な症状のため、不安感、不快感が強く、不信感につながる。
・「プロスタトーシス」とよばれることもある。
  【治療】
 ・抗生剤、抗菌剤であまり汚れがとれないもので、症状多彩。
 ・前立腺の循環を良くするため、セルニルトンやマッサージを使う。
 ・日常生活の注意事項をまもり、症状から気持をそらすようにする。
 ・病状が生命的に危険なものでなく、日常を不快にするだけのもの。神経質にならないこと。
 ・患者さんとのインフォームドコンセントが重要。
4.
プロスタトディニア
  5との区別が難しい。前立腺周囲の異常も関係すると言われているがはっきりしない。
・炎症所見が組織的に認められないもの。分泌物中に白血球をほとんど含まないもの。
  【治療】
 ・3とだいたい同じような指導をしている。精神的なリラックスも重要。
 ・5精神的な前立腺様症状、心療内科的カウンセリングが重要なことが多い。表情を観察。
 ・抗うつ剤が有効なこともある。難しければ、心療内科へ紹介する。
5.
.うつ状態、心身症、神経症、ストレスなどによる前立腺様症状
  心療内科的カウンセリングが必要なこともある。 掛け持ち患者さんも結構おられる。

*とくに3、4、5、は混乱しやすいし、一方で患者さんは独自の“思い込み”の世界に 陥りやすい。
 そこで不信感から患者さんは、“ドクターショッピング”という泌尿器科 施設の渡り歩き現象を起こす
 ことがいわれている。心療内科へ受診することも拒む人もいる。
*診断は主に、直腸触診所見や、前立腺分泌物を顕微鏡で調べて判定され分類されるべきと考える。
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